2009年4月13日 « トップへ » 2009年4月15日

2009年4月14日

QOL向上のための義歯治療

_MG_5300.jpgQOL(=QualityofLifeの略。「生活の質」)とは、人が充実感や満足感を持って日常生活を送ることができる状態を意味しています。

歯科医療の研究が進んだ現在、入れ歯の素材や技術も格段に進歩しました。

当クリニックでは、様々な治療法をご説明ご相談させていただいた上で、最終的には患者さまに「ご自身のQOL向上」に最もふさわしい治療法を選択していただいております。

当クリニックで扱っている入れ歯

●一般的な入れ歯(プラスチック床)
一般的な入れ歯入れ歯の強度を補うために、どうしても厚みが必要になり違和感や痛みが大きくなります。
入れ歯自体に厚みがあるため、話しにくくなる、プラスチックは熱を伝えないため味覚を損なう、等問題点があります。

●精密な入れ歯(金属床)
精密な入れ歯金属は強度があるため、入れ歯を薄くすることができます(プラスチック製の約1/4以下)薄いため違和感も少なく、自然に近い発声ができます。

金属ですので食事(食べ物)の温度(熱さ・冷たさ)がよく伝わり、味覚を損ないません。時間をかけて丁寧に筋肉の動きや粘膜の形を採るため、ピッタリ合った入れ歯になります。

●痛みがない入れ歯(ソフトデンチャー)
痛みがない入れ歯入れ歯の内側を柔らかい素材(シリコン樹脂)で作った新しいタイプの入れ歯です。柔らかいため、お口の中で吸い付くように安定し、しっかり噛むことができます。

・とにかく痛くない入れ歯にしたい、という方
・顎の骨が減ってインプラントが出来ない、という方
・何度作り直しても入れ歯が外れやすい、という方

痛みがない入れ歯2

●ほぼ違和感が無い入れ歯(インプラント+磁石式)
ほぼ違和感が無い入れ歯インプラントと磁石で入れ歯を固定する治療法です。

入れ歯で違和感を感じる箇所の大部分を除去できるため、違和感がかなり少なくなります粘膜が露出するので、食事(食べ物)の温度(熱さ・冷たさ)を感じ取ることができるため、味覚を損なうこともありません。

●違和感が無い入れ歯(インプラント固定歯列)
違和感が無い入れ歯インプラントを利用した、総入れ歯に代わる画期的な治療法です。

最大の特長は「すぐに噛める」ことです。最小本数のインプラントを使って歯列を固定するため、ご自分の歯のように歯列が並び、違和感の大きな床部分のおおいは「完全」に無くなります。ご自分の歯のように、よく噛めます。

>>その日に噛めるインプラント~「All-on-4(オールオンフォー)」

歯が残っている方へ~部分入れ歯

●バネが無い入れ歯(ノンクラスプデンチャー)
軽くて柔らかく、弾力性に富む素材を用いたフィット性の高い入れ歯です。

パッと見ただけでは入れ歯を装着しているかどうかわからないため審美的にも非常に有効です。但し、素材の寿命が短く、通常3年ほどで新しいものを作り直す必要があります。

またすべての部分入れ歯にできるわけではなく、その症例はある程度限られています。 バネが無い入れ歯
●磁石の入れ歯(磁性アタッチメント)
残った歯を守りつつ違和感が無い、理想的な入れ歯です。
残っている歯と入れ歯に磁石を埋め込み、磁石の力によって入れ歯を維持します。

金属のバネ(金具)で入れ歯を維持していると、支えている歯に負担がかかり、じきに総入れ歯になってしまいます。磁石の入れ歯ならば、残っている歯の負担も軽く、強度の維持ができるため非常に有効です。

磁石の入れ歯

<磁性アタッチメントについて>
磁性アタッチメントについて1取り外し式の入れ歯に磁石を取り付け口の中の残っている歯に板状の磁性金属を取り付けます。この磁性金属が、入れ歯の磁石と引き合うしくみです。
磁性アタッチメントについて2
部分入れ歯では、残っている歯にバネをひっかけるためその歯に非常に負担がかかり抜けてしまう事があります。残っている歯が抜けると、また入れ歯を作り直し、またちがう歯にバネがかかり、歯が抜けるという悪循環になります。今ある自分の歯を長持ちさせるために歯に負担をかけないことが第1になります。
磁性アタッチメントについて3
磁性アタッチメントについて4磁性アタッチメントは磁石によって入れ歯を維持しているため、残っている歯に負担をかけず、今ある歯を長持ちさせることができます。
磁性アタッチメントについて5見た目もバネを使っていないので、とてもいいです。
もし残っている歯がない場合でも、インプラント(人工の根と)組み合わせてご利用下さい。
磁性アタッチメントについて6磁石でくっついているので上あごの入れ歯で一番違和感を感じる部分がくりぬけるという利点もあります。

●しっかり噛める入れ歯(カムデンチャー)
しっかり噛める入れ歯奥歯2本を失うケースでは、通常ですとこのように大きな入れ歯が必要です。
このサイズになると、かなり大きな違和感があるだけでなく、残った歯へ引っ掛けるため、負担も相当大きくなります。

カムデンチャーは、従来のバネ式ではなく特別なカム構造によって入れ歯を固定させるため、コンパクトでいながら、すばらしい安定性を実現します。 通常の入れ歯のバネ(金具)と違い、なるべく歯に負担が掛からないように設計されているため、歯が長持ちします。

義歯症例

部分入れ歯(ノンクラスプデンチャー)
【施術前】
症例上の前歯、1本歯が無いため金属バネを用いる部分入れ歯(取り外し式)を使っている。前歯に金属が掛かるのをどうにかしたい。


次へ
【施術後】
症例弾力性のある特製樹脂を用いた入れ歯に変更。
フィット感も良く、バネを使わないため見た目もほとんど気にならなくなったと大変満足されていた。


義歯症例 ※1
【施術前】
症例上の歯にバネがかかっているため、審美性が悪く、バネのかかっている歯に無理な力が加わって負担になっている。


症例バネを入れ歯全体で維持するために、大きい入れ歯になっている。


次へ
【施術後】
症例磁石により、吸着しているので歯の負担になるバネがいらなく見た目にもまったく、入れ歯が入っているとはわかりません。


症例磁力で安定しているので一番違和感の強い中央部分をくりぬく事が可能になります。


義歯症例 ※2
【施術前】
症例部分入れ歯のバネが残っている歯にかかっています。義歯に負担がかかり、歯の寿命を縮め、審美的にもよくありません。


症例入れ歯をささえるための磁石です。


次へ
【施術後】
症例磁石を入れることにより、歯に負担をかけず、見た目も自然になりました。


症例口の中にある磁石をくっつけるための磁石が入れ歯に入っています。左の写真の磁石と同じ部位に磁石が埋め込まれています。

義歯症例 ※3
【施術前】
症例従来のバネを使った入れ歯が入っている写真です。見た目も悪く、歯に負担がかかっています。


症例磁石が残っている歯についている状態です。


次へ
【施術後】
症例磁石を使うことにより審美性に優れ、入れ歯が入っている事が他人からはわかりません。


症例左の写真の磁石と同じ部位に磁石が埋め込まれています。


2009年4月13日 « トップへ » 2009年4月15日


コールバック予約