歯周病の進行
●初期症状
・段階1/歯と歯肉の境目に歯垢がたまる
・段階2/歯肉炎状態になる
(歯肉に炎症が生じ、歯肉が少し腫れる。この段階では歯根の周りの骨には異常がありません。)
歯肉の炎症の程度は様々です。赤く腫れるタイプからほとんど分からないものまでありますが、最近では、中高生などの若年者に多く見られます。
●中程度
・段階1/歯肉が腫れて歯周ポケットが増加
・段階2/ポケットに歯垢がたまりやすくなる。
・段階3/歯周ポケット内の細菌の毒素により、付着している歯周ポケットの底がはがれてきて、ポケットが深くなってきます。(この段階ではまだ歯周ポケットの底は歯根に付いています)
・段階4/歯周ポケット内の歯垢は石灰化すると歯石になる。
その歯石が歯肉を刺激して、さらに炎症を増悪させるという悪循環になります。
●重度
・段階1/嫌気性細菌の増加
(歯周ポケット内に歯垢がたまってくるとそこは酸欠状態になり、酸素がない方が生育に適した嫌気性細菌が増えてきます。)
・段階2/歯周ポケット内の炎症と歯槽骨の吸収の進行
(嫌気性細菌の出す毒素により炎症は進み、その影響で歯の周りの歯槽骨が吸収されます。この段階になってもほとんどの人は自覚症状はないのが普通なので、放置され、症状が悪化していきます)
・段階3/気が付かない内に歯が動き始める!?
(気が付かない内に歯が動き始めることがあります。わずかに動いても感じることもありますが、急に動くわけではないのでそのまま経過すると、動きが大きくなってその刺激で炎症がさらに進行します)