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2011年12月19日

著書「世界基準のインプラント」

Grobal Standard Treatment.JPG

はじめに
「あなたの手に、指は何本ありますか...?」 答えに詰まる方は、まずいないでしょう。

では、「あなたの口の中に、歯は何本ありますか?」という質問はいかがでしょう。
ほとんどの方は、「そういえば、何本あるのだろう...」と首をひねって考えてみたり、やおら鏡を出して数えたりします。
歯科関係者でもない限り、なかなか難しい質問のようです。
まさに灯台下暗し、などと戯言はさておき...歯への関心は「一般的にこの位」、という例え話です。

さて、この本は「インプラント」についての本です。
この本を読まれる方の多くは、ご自分の歯について「何かしらの悩み」を抱えていると思います。
インプラントという単語を初めて聞く方もいれば、よくご存じの方、あるいは既にインプラントをした方もいるでしょう。
最近は新聞広告にも顔を出すようになった「インプラント」ですが、まだまだ誤解も多いようです。

少し前のことです。「今ある歯(健康な歯!)を全部抜き、インプラントにしたい。」という方がいらっしゃいました。
驚いて理由を伺うと、「インプラントにすれば、虫歯にならないから。」というではありませんか。
もちろん、丁寧に説明させていただき、その方の健康な歯は"大切に"残してあります。

インプラントとは、「残念ながら」歯を失った方のための治療法です。
人類の歴史の中で、初めて誕生したインプラント(と思われるもの)は、今から2500年も前のものでした。
そして40数年前の革命的な発見により、インプラントの安全性は飛躍的に向上、「もっとも完成度の高い人工臓器」へと進化を遂げ、現在に至ります
ですが、完成度がどれだけ高くても、健康な歯に勝るものはないのです。

まず考えるべきは、健康な歯を残すことです。
紙面の都合で詳細は省きますが、当院は歯の健康を維持することに力をいれています。
重い病気になった歯に対しても、残せる可能性を高めるための最新医療機器を整え、必要な専門技術を蓄え、相応しい治療方法をご提案しています。

もちろん選択するのは患者さまです。
その上で、いよいよ残すのは厳しい状態になった時に、初めて「インプラント」という選択肢が浮上します。残念ながら、歯を失うことになる...その代わりに「インプラント」があるのです。

今、幸運にも健康な歯をお持ちの方は、どうかその歯を大切にして下さい。
ご自身の歯に、少しの関心と愛情を注いでください。
私たちが、協力します。

そして、残念ながら歯を失った方、失うことになるかもしれない方、もしくはインプラントを検討中の方へ。
この本が、少しでも参考になれば、これほど嬉しいことはありません。


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