著書「世界基準のインプラント」
はじめに
「あなたの手に、指は何本ありますか...?」
答えに詰まる方は、まずいないでしょう。
では、「あなたの口の中に、歯は何本ありますか?」という質問はいかがでしょう。
ほとんどの方は、「そういえば、何本あるのだろう...」と首をひねって考えてみたり、やおら鏡を出して数えたりします。
歯科関係者でもない限り、なかなか難しい質問のようです。
まさに灯台下暗し、などと戯言はさておき...歯への関心は「一般的にこの位」、という例え話です。
さて、この本は「インプラント」についての本です。
この本を読まれる方の多くは、ご自分の歯について「何かしらの悩み」を抱えていると思います。
インプラントという単語を初めて聞く方もいれば、よくご存じの方、あるいは既にインプラントをした方もいるでしょう。
最近は新聞広告にも顔を出すようになった「インプラント」ですが、まだまだ誤解も多いようです。
少し前のことです。「今ある歯(健康な歯!)を全部抜き、インプラントにしたい。」という方がいらっしゃいました。
驚いて理由を伺うと、「インプラントにすれば、虫歯にならないから。」というではありませんか。
もちろん、丁寧に説明させていただき、その方の健康な歯は"大切に"残してあります。
インプラントとは、「残念ながら」歯を失った方のための治療法です。
人類の歴史の中で、初めて誕生したインプラント(と思われるもの)は、今から2500年も前のものでした。
そして40数年前の革命的な発見により、インプラントの安全性は飛躍的に向上、「もっとも完成度の高い人工臓器」へと進化を遂げ、現在に至ります
ですが、完成度がどれだけ高くても、健康な歯に勝るものはないのです。
まず考えるべきは、健康な歯を残すことです。
紙面の都合で詳細は省きますが、当院は歯の健康を維持することに力をいれています。
重い病気になった歯に対しても、残せる可能性を高めるための最新医療機器を整え、必要な専門技術を蓄え、相応しい治療方法をご提案しています。
もちろん選択するのは患者さまです。
その上で、いよいよ残すのは厳しい状態になった時に、初めて「インプラント」という選択肢が浮上します。残念ながら、歯を失うことになる...その代わりに「インプラント」があるのです。
今、幸運にも健康な歯をお持ちの方は、どうかその歯を大切にして下さい。
ご自身の歯に、少しの関心と愛情を注いでください。
私たちが、協力します。
そして、残念ながら歯を失った方、失うことになるかもしれない方、もしくはインプラントを検討中の方へ。
この本が、少しでも参考になれば、これほど嬉しいことはありません。
本物の"専門医"によるインプラント治療
本来インプラント治療は、安全かつ素晴らしいものです。
しかし、インプラントが外科治療である以上、どうしても、術者(歯科医師)の力量差、技術的な差が顕著に出てしまいます。
現在の日本では、インプラントを行うための特別な資格はありません。
つまり、歯科医師であれば誰でもできることになっています。
その結果は、インプラントを掲げる歯科医院の急増、そしてトラブルの多発です。
当院では、経験と技術を兼ね備えた
インプラントを行う全国の歯科医師にとって、もっとも信頼性・価値の高い資格が専門医です。その難易度の高さから、歯科医師10万名中、専門医に認定されるのはわずか900名(0.9%)のみ。
当院では、インプラント本来の特徴を十分に引き出し、長期的に機能するインプラント治療を行っています。
>>インプラント専用ページ 「オレンジ歯科クリニック 所沢インプラントセンター」ヘ
その日に噛めるインプラント~「All-on-4(オールオンフォー)」
All-on-4(オールオンフォー)は、たった1日でお口元が劇的に変わり、入れ歯の悩みから解放される画期的な治療法です。
従来、すべての歯を失った方にインプラントを行う場合、骨の移植・造成をしたり、8~14本のインプラントを埋め込むのが一般的でした。しかし、治療には時間が掛かり、身体的な負担も大きく、また費用がかさむという不安要素がありました。
All-on-4はその名前の通り、最少4本のインプラントで、すべての歯を支えます。
また、骨が少ないため通常のインプラントが難しい方でも、前歯部分に残っているかたい骨を最大限利用することで、ほとんどの場合、安全に治療ができます。
All-on-4の3つのメリット
1. 安全な部分だけにインプラントをするため、骨移植・造成などの必要はなく、埋め込むインプラントの数は最少4本で済みます。
2. インプラントの埋め込みから仮歯の装着まで、たった1日で行えるため身体への負担は大幅に軽くなります。
3. すべての歯をインプラントにする場合に比べ、治療費用を半分以下に圧縮することができます。
治療の流れ
【Step1:術前】
相談、説明、検査。メリットとデメリットをお伝えして、納得した選択をしていただきます。
全身状態の問診、口腔内チェック、レントゲン診査CT検査などを行い、全体的な治療計画を立てます。
【Step2:当日】
インプラントを埋め込みます。麻酔を掛けるのでほとんど痛みはありません。
【Step3:当日】
インプラントを埋めた後、少し休憩します。
【Step4:当日】
数時間後に仮歯を装着します。
尚、お口の中の状態により翌日装着になることがあります。
【Step5:最終ブリッジ取り付け】
仮歯装着後(3~6ヶ月)、強度が高く美しい最終ブリッジ(固定歯列)に交換します。
最終ブリッジを入れたあとは、ご自分の歯のように何でも噛めるようになります。
よくある質問
Q.歯がまだ数本残っていますが大丈夫でしょうか?
可能です。通常、歯が残っている方や義歯を入れている方は手術当日までにそのままご使用いただき、手術当日に抜歯を行います。
同日中にインプラントを埋め込み、その数日後(症状によっては次の日)には新しい歯(仮の歯)が入ります。
Q.どれくらい持つか心配です。
本治療法についての医学文献によると、インプラントの一年後の残存率は上あごで97.6%、下あごで98.2%という結果が出ています。この成功率は大変高いものと言えます。
Q.大掛かりな手術のようなので、痛くないか心配です。
手術中は麻酔をしっかりしますので、痛みはほとんど感じません。
また、お口の中は体の他の部分と比べると、手術の範囲が狭いですし、治りも早い部位ですのでご安心ください。
Q.誰でも出来るの?
あごの骨の状態によっては使用できない場合もありますので、担当医師までご相談ください。
Q.メンテナンスは大変?
4本のインプラントを掃除(歯磨き)するだけですので、本数的に少なく楽だと言えるでしょう。水流タイプの清掃器具を併用するとさらにすっきりするようです。
Q.食事で気をつけることは?
術後しばらくは、インプラントに過剰な負荷がかからないよう、極端に硬い食べ物は避けていただいた方がよいでしょう。
本場仕込みの治療です
院長/三冨はAll-on-4を開発した本人、Dr.マロー直々の指導を仰ぐため、ポルトガル・リスボンにある世界最大のインプラントセンターを訪ね、本場でのAll-on-4治療に立ち会いました。
リスボン滞在中は連日のようにDr.マローのオペに接し、技術的な向上はもちろん、多くの症例を通して治療ポイントを肌で感じ取るなど、貴重な経験をしてまいりました。
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